ラウンジ・ソサエティ
サウス・ロンドンにアタックを仕掛けるカウンター
《Speedy Wunderground》と意志が生み出す熱量について
興奮が渦となってそのまま叩きつけられる。フラストレーションとロマンが交差するかのように、情熱と醒めた怒りが混じり合うかのように。これこそがロックンロールに、ギターバンドに夢見たもの。20歳そこそこのバンドはここではないどこかを目指し束の間の逃避の時間を提供する。サマーソニックの前の単独公演で見たラウンジ・ソサエティは衝撃だった。そのほとんどが新曲で聞いたことのない曲であるにも関わらず、強烈なイメージをかきたててそうして見る者の心と体を揺さぶった。
今UKで最も勢いのあるプロデューサー、ダン・キャリー(ウェット・レッグからフォンテインズD.C.まで)に見出され、彼のレーベル《Speedy Wunderground》の秘蔵っ子としてデビューしたラウンジ・ソサエティ。基本ワンショットのレーベルが7インチ、EP、そしてアルバムと手放さず、ステップアップする彼らの音楽を出し続けたことからも期待の高さが伝わって来るが、これらの音源とそしてライヴを見ればそれもまったく当然だと感じるようになるに違いない。それほどまでにこのバンドは今、勢いに乗っている。
単独公演のライヴ前に話を聞いたこのインタヴューで、キャメロン・デイヴィ(vo,b)、アーチー・デウィス (ds)、ハービー・メイ (g,b)、ハニ・パスキン・フサイン(g,b) の4人はじゃれるのが楽しくて仕方がないというような少年性を残した雰囲気の中に、数時間後のステージの上にあったような確固たる意志と強い信念をにじませた姿を見せてくれたが、あるいはこのアンバランスな状態こそがこの衝動に溢れたアート・ロックバンドの魅力を形作っているのかもしれない。
未完成で不安定な存在が未来を感じさせる。イングランド北部の街ヘブデンブリッジからやって来たサウス・ロンドン・シーンに対するカウンター、ストロークスとアークティック・モンキーズに憧れてバンドを始めた少年たちの物語は今、新たな章を迎えようとしている。
(取材・文/Casanova.S 通訳/竹澤彩子 撮影/平間杏菜)
ラウンジ・ソサエティは動画プログラム《TURN TV》でのQ&A方式の質問企画、「THE QUESTIONS✌️」にも登場! 動画は記事の最後、あるいはこちらから!(編集部)
Interview with The Lounge Society
──まず最初にラウンジ・ソサエティが結成された経緯について教えてください。
Hani Paskin-Hussain(以下、Ha):高校のときに一緒にバンドを始めたんだよね。学校の音楽のクラスで知り合って、音楽を始めたのが中学ぐらいのときだったかな……その前からフットボールをやっているときとかにちょくちょく顔を見ていたりもしてたけど。でも一緒に集まって曲を作るようになったのは14、15歳くらいのときだったと思うよ。
──その前から楽器はやっていたんですか?
Herbie May(以下、H):そう。ただ本格的にレッスンを受けたわけじゃないから、ほぼ独学の自己流でここまできちゃってる。それが音楽をやる上で自分たちの強みになっているのはあるな……まぁそのぶん大変なぁこともあるんだけど。
Cameron Davey(以下、C):バンドの中でしか通じない言語体系が確立されたりね! なぜか普通に理解できるけど間の入れ方とか絶対間違ってて(笑)。
Archie Dewis(以下、A):そこからハッピー・ミステイク的な展開が生まれたりしてね。
C:2人がこっちの端からやってって、残りの2人がもう片方から埋めてって、それで交わったところで『これ凄くない?』ってなったりするみたいな。
──最初にバンドを組んだ時にこんなバンドになりたいというイメージはありましたか?
A:最初はストロークスとかアークティック・モンキーズをカバーするところから始まったんだよね。
Ha:それとストーン・ローゼズとか。
A:そうそうストーン・ローゼズも。あとは近いところで言うとジ・オリエレス。
──オリエレスもそうなんですか!
A:うん、そうなんだって。オリエレスには『バンドって普通に出来るもんなんだ』って一番身近なお手本として凄く影響を受けてる。手の届かない夢じゃなくて実際に実現できるものなんだって。ただ、自分たちがどういうバンドになりたいのかはいまだに模索してる途中。
Ha:色んなものを吸収して膨らんでいくと、曲を書くごとに毎回違うスタイルからの影響が出てくるから。意識してそうなんじゃなくて自然と出てきちゃうんだけど。毎回常に何かしら新しい影響があって前とは全然違う感じになるんだけど、でもそれでいいと思ってる。
──バンドが結成されたヘブデンブリッジについて教えてください。ヘブデンブリッジはイングランド北部の街ということですが、そこでの音楽活動はどんな感じだったんですか?
C:そうだな、なんていうか二つに割れてるというか、何でもそうだと思うけど、良い面と悪い面の両方あるみたいな。ただ、音楽ヴェニューの質は田舎町にしては凄く良いと思うよ。近郊のトッドモーデンにも《Golden Lion》っていうヴェニューがあって、そこが自分達が音楽をやっていく上でかなり重要な役割を果たしてくれて。
A:たださ、世界的にそうなんだろうけど、コロナのせいで個人経営の多くのヴェニューが閉店に追い込まれていて。イングランド北部はとくに壊滅的な状態だったんだけどその中でも生き残ったトッドモーデンの《Golden Lion》とヘブデンブリッジの《Trades Club》っていう、北部のインディペンデント・ヴェニューの希望みたいな存在があったから音楽的にはめちゃくちゃ恵まれてたし、バンドとしてスタートしやすい環境にあったよね。
──自分がラウンジ・ソサエティに惹かれたのは、当時大きな盛り上がりを見せていたサウス・ロンドンのシーンの外からやって来てアタックを仕掛ける、カウンター的な部分に惹かれたというのがあったのですが、バンドとしてこうした違いや、シーンを意識したところはあったのでしょうか?
Ha:まさに! その部分は自分たちでも誇りに思っているところだよ。あの頃のサウス・ロンドン・シーンだと唯一の北部のバンドだったし、それがきっと自分たちのマインドにも影響している。あのシーンのバンドたちはロンドンを中心にしているから、そこからメディアとかレーベルとかヴェニューとか自然に繋がったりするんだと思うけど、自分たちは若干距離があったからさ。変わり種だったしそれが逆にプラスに働いたところがあった気がする。特に曲作りに関しては確実にそれがあった。
A:そうそう。サウス・ロンドンのサークルの中にドップリ浸ってるわけじゃないから、周りの影響を受けにくいっていうか。だからまぁ自分達の音は自分たちで作っていくしかなかったっていう。見方を変えれば恵まれた環境にあったのかも。
C:それは絶対あるね。今のサウス・ロンドンのバンドはちょっと偏っているところがあるっていうか……どうしたって同じところに長くいると周りの環境に影響されるしね。例外はいっぱいあるし、今でもサウス・ロンドンから良いバンドはたくさん出てきているけど傾向としてさ。僕たちはそういうシーンの中だけじゃなく、もう少し大きなイメージを描いていきたいんだよね。その為には辛抱強く待つことも大切で、目先にある今一番イケてるってサウンドに飛びつくんじゃなくてね。ただアウトサイダーだったからこそ自信を持って異端でいられるっていうのもあったと思う。影響を受けるなら離れたところからインスピレーションを受けた方が刺激的だし有益だと思うしさ。イギリスの音楽だけじゃなくてUSの音楽とか、今こうして日本にいるんだからサマソニとかで日本のバンドをチェックしたりもしたいし。身近にあるわかりやすいシーンから影響を受けているばっかりじゃつまんないから。
──所属レーベルである《Speedy Wunderground》についての話を聞かせてください。以前A&Rのピエール・ホールがインタヴュー記事の中で「ダンが送られて来たデモを聞いて興奮してそれで僕に聞かせてきた。彼らはまだ学生で最初のレコーディングは学校のテストがあったから先生の許可をもらわなきゃいけなかったんだ」というようなエピソードを話していたのを読んで、それがとても印象的だったのですが。
H:ちなみにその話ガチだから。
──《Speedy Wunderground》にデモを送った理由はなんだったんですか?
H:他に大してやることなかったんで(笑)。
C:(笑)あとはあれだね、その頃めちゃくちゃ勢いのあったレーベルだったから。僕らみたいな普通のガキでも気軽に音源送っても良さそうな雰囲気もあったし。っていうかさ、《Speedy Wunderground》以外に音源送ったっけ?
A:いや《Speedy Wunderground》だけだったはず。そもそも《Speedy Wunderground》から出てるPVAとかラザロ・ケインとかでテンション上がって『おーマジかぁ! 俺たちもやってみようぜ』ってノリ以外なんもなかったし。向こうから返信があったときも『おいおい? マジかよ?』ってだけで、その先なんて想像してなかった。『《Speedy Wunderground》からレコード出してやるぜ!』みたいな野望が一切なかったんだよね。成り行きでこうなっちゃたって感じで『マジかよ、スゲーな、超面白ぇ』ってノリでここまで来てるみたいな。
Ha:PVAもそうだったんだけど、その時『これ良いな』って聞いてた新譜が全部が《Speedy Wunderground》絡みだったりして。何ヶ月か後に振り返った時『あれもそうだったのかよ?』ってなったみたいなことがあって。
A:『すべての道はローマに通ず』みたいなね。自分たちがいいと思った曲はことごとくダン・キャリーが絡んでったっていう。
──《Speedy Wunderground》は7インチシングルのワンショットが基本のレーベルだと思いますが、そんな中でラウンジ・ソサエティは7インチ、EP、そしてアルバムと順を追ってリリースしています。こうしたことからもレーベルの期待や、バンドとの強い結びつきがうかがえますが、バンドにとって《Speedy Wunderground》、ダンやアレクシス、ピエールの3人はどんな存在ですか?
H:うん、それは本当に感謝してるところで、友情に基づいた関係っていうか人間的な結びつきっていうか、師匠と弟子みたいな関係性の中で愛情をかけて育ててもらってるって実感してる。そもそも音楽業界の常識とかビジネスの知識も一切ないまま飛び込んだようなもんだから。レコード契約にしても条件的なこととか何が正解なのか全然わかんなかったし。その3人が凄く時間をかけてバンドに向き合ってくれてここまで育ててくれたんだ。その気持ちに対して自分たちも誠実に応えてきた。それだけ大事にしてもらってるから。
A:あの3人が育ててくれてなかったら、たぶん今とは全然違うバンドだったはず。少なくともこうやって日本でライヴやるとか絶対に無理だったはずで。3人にはもの凄くお世話になっているし、大きな借りもあるからこれからいい曲ガンガン作ってお返ししていきたい! 出来るかどうかわかんないけど。いやでもマジで、こっちの気持ちとしては。
──ファースト・アルバム『Tired of Liberty』(2022年)のレコーディングはどんな感じだったんですか? レコーディングは2週間で行われたと聞きましたが。
Ha:そう2週間。分けた感じではあるけど。最初の1週間でメインの部分の音をライヴ・レコーディングの形でバーッと録音して、土台を作った後、2週間開けてもう一回始めて、後半の1週間で足りないところを埋めていったりミックスするって形で。
H:絵に描いたみたいな《Speedy Wunderground》スタイル。熱を上げて一気に駆け抜けるみたいな。
C:最初の1週間でガッと集中したみたいな感じで。スタジオの配置を変えるところから始まってマイクを全部端に寄せた狭い空間の中に固まってみんなが一つになって作った感じ。『Generation Game』 とかその最たる例で、凝縮されたあの空気が曲の中で本当に大きな役割を果たしてる。
H:あとレコーディングしているときに滞在してた部屋が最初の1週間と後半の1週間とで180度違ってたんで、その環境の差がマインドになんか特殊な影響を与えてたんじゃねって気もする。曲の骨組みを作ってた最初の1週間の部屋は広くていい感じで、しっかり気を配ってちゃんと統制取れてたって感じで。でも後の方の部屋はマジ、カオスで。狭いしそこら中にものが散乱してるしだったんで、その落差がアルバムのスパイス的なものに影響してんのかも(笑)最終的な歌詞を完成させたのもその後半の1週間だったし。ノートをみんなで持ち寄ってその時点で出来てた音を聞いてどの言葉が音節にハマるか検証する作業をやってたんだよね。サウンドのパレット的なのは前半の1週間で出来て、後半の1週間でアルバムの性格的なものが出来たみたいな。ベースの上に後から味付けしてったっていう流れがあるんだけど、アルバム作ってた時間の前半と後半で全然印象が違ってるから、2つの世界を体験したみたいな妙な感じがしてる。
──自分は特に『No Driver』のような曲から不安とフラストレーションが入り交じったような感情や、そこから抜け出したいという逃避への欲求、爆発する寸前のスリルのようなものを感じているのですが、この曲や『Tired of Liberty』のインスピレーションになったようなものがあったら教えてください。
C:『No Driver』に関してはまさにそう。いま言ってくれた通りの感じ。特定の何かにイラ立っているわけではないけど、地方の小さな田舎町に住んでる若者の鬱屈とした何かがあって……。特定の何かに対して怒っているっていうより、漠然としたフラストレーションみたいなものかな。うん、いいね、いまの解釈とか凄くいいと思う。具体的に何って明言しているわけじゃないけど、こうやってちゃんと伝わっているのがわかって、あの曲はあのままで正解だったんだって改めて確信した。だってあの曲の根底にある感情ってまさに今、君が言ったことそのまんまだから。
H:不安を煽る曲だよね、歌詞の内容的にもそうだし音楽的にも。
C:たしかに。それに具体的な何かについて指摘してるわけじゃないから聴いている人が思い思いにそれぞれの仮想敵をそこにあてはめることもできるし。
Ha:あの曲の積み上げていく感じっていうか、徐々に緊張感を増していって、一気に解放して、そこからカオスに突入していくみたいな感じね。
A:そういうのは確実にあるよね。ここにある曲を書いてた時期って義務教育を終えて、そこから先は一応自立した大人になるってことで、自分の人生をどうにかするのかは自分で決めなくちゃいけないみたいな立場にいきなり立たされたような時期で。それまでずっと抱えてた怒りとかフラストレーションとか不安とか、当時の自分たちが共有していた感情のあれこれに対するはけ口として、あのアルバムが機能してくれてるっていうか……自由を手にしたはずなのに、自分の思い通りにできなくて焦る気持ちとか、あのアルバムの曲の中に全部吐き出して……それでやってるうちに『もしかしてやりたかったことがここで実現してる…?』みたいになったっていうか。
C:わかる。わけがわからないまま放り出されちゃったみたいな感じがする。自分自身をどう扱っていいのかわかんなくて、感情に翻弄されっぱなしになってるみたいな……。それでもどうにかもがいてるうちに、気がついたら今ここにいるって感じになってて。でも少なくとも自分たちのやりたいことはやっているよなって。いまだに何をやりたいのかは模索中ではあるんだけどね。周りがこのままの状態でこの先もずっと続いてく保証なんてないし、自分たちだって変化していくはずで、先の見えない不安っていうのはずっとつきまとっていくものだと思うから。
──音楽以外に影響を受けたものや、バンドのインスピレーションの元になるようなものはどのようなものがありますか?
Ha:その質問の答えとしては『何でも』だな。色んなものの影響はあるし、見たり聞いたり経験したものの全部がそうだから。普通に日常生活を送ってく中で飛び込んでくる景色とか場面とか、何か象徴的な出来事があったときとか。
A:それは絶対にそうだね。もちろん音の部分も大事なんだけど、それよりも人やその人の持ってるアイデアみたいなものに惹かれるんだ。『この人面白い!』って思った人にミュージシャンが多いのはそうなんだけど。でもそれって60年代でも70年代でも同じ感覚だったと思うんだよね。たとえばビート・ムーヴメントなんかもそうだったと思うけど、全てが連動していたわけで。カルチャーとか時代の価値観の変化にインスピレーションを受けて、そこから新しい音楽が生まれていったみたいな。
C:だね。音楽っていうのは一番わかりやすい発露だから。
──ライヴについての話を聞かせてください。YouTubeなどの映像からでも本当に熱気と興奮が伝わって来て、ラウンジ・ソサエティはライヴ・バンドであると感じています。アルバムもかなりライヴ感のあるアルバムだと思いましたが、レコーディングした当時と変わった部分というか、現在演奏している中で印象や意味付けが異なったような曲はありますか?
A:最近はより原始的な表現に立ち返ろうとしているかな。もちろんタイトに演奏したり、押さえるべきポイントをしっかり押さえるとか音に関してしっかりこだわっているけど、でも、それと同時に最初にインスパイアされた曲の根源的な衝動とかエネルギーみたいなものを大事にして、それをシェアする方が重要なんじゃないかって思うようになってもきている。ちょっとミスったなってとこがあったとしても、見ている方は別に気にしないところなのかもしれないし。夢中になって楽しむことこそ優先すべきことだろってなっているっていうか。
Ha:まずはステージで楽しむっていうのが大事。それでみんなでポイントに向かってエネルギーを練り上げていくみたいな。で、そのゾーンに入ったらそこから若干のカオスに入って……それはある意味で、オーガナイズされたカオスなんだけど、どうしたいかわかった上で入っていくってやつで。まぁ毎回狙った通りにたどり着くとは限らないんだけどね。アーチーの言葉にもあったけど、完璧な音で完璧なステージを作るってことより、そっちの方が重要なんじゃないかって思うよ。
──そういう姿勢なんですね。
H:っていうかまさにいま置かれている状況が、その姿勢が一番必要な状況っていうか(笑)今朝、日本に到着するなり、機材が全部ドイツの空港でロストバゲージになってるって知らされて。だから今日は楽器を借りてステージに立つってわけで。おいおい大丈夫かよ? って感じではあるんだけど、でもただお祈りしてるだけってわけでもなく。万全なセッティングじゃなくてもエネルギーがあればどうにかなるって信じているんで。たぶんまぁ大丈夫。
3人:うん(笑)。
Ha:ただ不幸中の幸いっていうか、機材がなければ何も出来ないってバンドじゃないからそこは恵まれてた。身一つで会場に入ってもロックは出来るし、やれるって自信もある。
──ちょっと気が早いかもしれませんが、2ndアルバムの話を聞かせてもらってもいいですか。2ndアルバムはどんな方向性のアルバムになりそうですか?
H:いやでも早すぎるってことはないよ。
C:むしろ話したくてたまらない(笑)いま次どうしようかってことをめちゃくちゃ話してるし、頭の中は完全に新曲に向いてるから。
Ha:ライヴでも新曲やってるし。
A:だからセットリストがちょっと凄い状態になっているんだけど。今のうちからあんまり出しすぎないようにそこはまぁ注意して(笑)。
H:今は何が一番いいのか、最終的な曲の方向性を決めるのにパターンを色々試してる感じ。
C:その上で本格的なアルバム作りに入るって計画で。
Ha:マジで今いい感じなんだよ。今夜のライヴに来るなら体感としてわかるはず。新しいのに向かってテンションが本当に上がっているんだよね。自給自足じゃないけど、エネルギーとかインスピレーションの充実ぶりが半端なくて。メンバーの絆とか関係とかそういうの含めてさ。今までだって相当固かったと思うけど、いまはそれ以上にカチってなってる。
C:次は何も考えないでやるんじゃなくて、明確な意思を持って音鳴らすことになるだろうから。
Ha:きちんと考えてね。
H:偶然の産物ってんじゃなくて。っても突発的な要素もやっぱ変わらずにめっちゃ入ってくんだろうけど。
A:次はサウンドによる主張を展開するんだよ。考えなしに音を出すんじゃなくて。考えて何かやるのはダサいって思われちゃうかもしれないけどむしろそっちの方がデンジャラスかもよ(笑)少なくとも質的には前回よりもマシになっているはず。
H:いや、でも危なっかしいことは変わりないから(笑)。
<了>
【THE QUESTIONS✌️】Vol.15 The Lounge SocietyText By Casanova.S
Photo By Anna Hirama
Interpretation By Ayako Takezawa
The Lounge Society
『TIRED OF LIBERTY』
LABEL : Speedy Wunderground / Big Nothing
RELEASE DATE : 2022.8.26
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