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“私”の意味を変えていく
浮が語る、変化のサード・アルバム『私』

08 July 2026 | By Hajime Oishi

シンガー・ソングライターの米山ミサが自身のソロ・ユニットとして“浮(ぶい)”を立ち上げたのが2018年。それから8年の月日が経ち、現在では彼女のことを“米山さん”と呼ぶ人よりも“浮さん”と呼ぶ人のほうが多くなった。2022年のセカンド・アルバム『あかるいくらい』はイ・ランやタラ・ジェイン・オニールの作品を日本へと届けてきた《Sweet Dream Press》からリリースされ、その歌声を広く伝えることにもなった。

前作から3年半、ひさびさの新作となる『私』には、その間の彼女の成長がくっきりと刻み込まれている。各地でライヴを重ねてきた藤巻鉄郎(ドラムス)と服部将典(コントラバス)とのバンド・セット“浮と港”を中心とし、イガキアキコ(ヴァイオリン)、桜井芳樹(ギター、ウクレレ)、山内弘太(ギター)、古川悠木(コーラス、ピアノ)という気心の知れた面々と共に本作は制作された。

より深みを増したその世界観をまとめているのは、タイトルに掲げられた『私』という視点。そこには“私”をどう歌い、どう描くかという近年の彼女の問題意識も反映されている。本作収録曲「星霜」を共作し、この記事の写真撮影も担当した写真家の表萌々花にも飛び入り参加してもらいながら、7月10日に《キリスト品川教会》(東京都品川区)で新作発売記念ライヴを控えている浮にロング・インタヴューを試みた。
(インタヴュー・文/大石始 写真/表萌々花 協力/ムンド不二)

Interview with buoy

──前のアルバム『あかるいくらい』が出たのが2022年の11月なので、新作としては3年半ぶりになりますね。あれからそんなに経っているとは、ちょっと信じられない感じもします。

浮:そうですね。結構開いた感じもするんですが、3年半しか経ってないのかという感覚もあります。

──今回の収録曲はライヴで歌ってきた曲が中心ですよね。

浮:そうです。アルバムに向けて作ったというより、何年も歌ってきた曲ばかりです。

──前のアルバムよりもさらに作品中に流れる時間がゆったりしていますよね。聞いていると、その場の時間の流れが少しだけ遅くなるような感じがします。浮さんとしては、自分自身の時間の感覚をそのまま表現したような感覚なのでしょうか。

浮:うーん、どうなんでしょうね……。

──なぜそんなことを聞くかというと、浮さん自身が穏やかでゆったりしていて、話し口調をそのまま音楽で表現している感じもするんですよね。

浮:まさに今、そういうことを言おうと思っていました。私はもう今以上の速さで喋れないんです。歌も一緒で、あまり早口の曲は歌えないので、シンプルにゆったり言葉を当てはめる感じになるんです。

──2018年に弾き語りを始める前はバンドもやっていて、そのときは激しめの曲もやっていたわけですよね。当時は自分の感覚とは違うテンポの曲を歌っていた?

浮:そうですね。ただ、リズムに乗るのも今より上手だった気がするんですよ。子供のころは「早口で何を言ってるかわからない」って言われてましたし。

──え、本当に?

浮:そうなんです。大勢の中で会話すると、自分の喋りたいことを早く簡潔に言い終わらないと、みんなに最後まで聞いてもらえない気がしていて。でも、早口すぎたみたいで、いつからか意識的にゆっくり喋るようになったんだと思います。今はゆっくり喋っても会話が成立するようになったし、前ほど慌てなくなってきました。

──自分自身に自信がついてきたということなんですかね。

浮:自信もついたし、慌てて散々失敗してきて、こういうときはどうすればいいのか、マニュアルみたいなものが頭の中に溜まってきたんでしょうね。

──なるほど。ここ最近のライヴで感じたんですが、ちょっと声も変わってきたじゃないですか。

浮:はい、変わってきたと思います。

──その自覚がある?

浮:自覚があります。あと、「歌い方が毎回変わるね」ともよく言われますね。声の出し方は変わったと思うんですが、どう聞こえているのか自分ではわからなくて。

──声の出し方はどう変わったんでしょうか。

浮:今までは緊張するとすぐ声が出なくなってたし、音響によっては歌うのが難しくなったりしてたんですけど、最近は身体の使い方がわかってきました。歌っていると本当に身体全体の調子を整えないといけないんですよね。お腹が痛くても、腕や頭が痛くても本調子が出ない。身体のことに気をつけるようになったし、ここ2年ぐらい風邪をひかなくなりました。

──身体全体を使って歌うようになってきた?

浮:そうです。声も出るようになったと思います。

──それもすごく感じますね。単に声が大きくなったというより、声が強くなってきた。聞き手に歌を届けようという意識が以前より高まってきたところもあるんでしょうか。

浮:それもあると思いますね。以前はお客さんがいる状況が怖いことがあったんですよ。「失敗してしまったらお客さんに申し訳ないな」とか、気を遣う対象になってたんです。でも、最近は「一緒に楽しもう」という気持ちでお客さんの前に立てていて。それからライヴを楽しめるようになりました。

──お客さんのことを信じられるようになったのかな。

浮:うん、そういうことだと思いますね。

──前回インタヴューさせていただいたとき、浮さんはこんなことを言ってたんですよね。「いつも一緒に旅に出る友人と話していて、『私たちいろんなところに行くけど、どこに出掛けて行っても自分の帰る場所がはっきりとしないし、地元だとしても同じ。ずっと宙ぶらりんだね』って言ってきて。この人もそうなんだ、と思ってホッとしたんです」と。

浮:それは(この取材の撮影を担当している)萌々ちゃんの言葉ですね(笑)。

表萌々花(以下、表):どこかで聞いたことがあると思った(笑)。

──表さんの言葉を借りれば、以前は宙ぶらりんなところが浮さんの歌の魅力になっていたと思うんですが、ここ最近の浮さんは宙ぶらりんどころか、大地にしっかり足を踏ん張ってる感じがします。

浮:確かにそんな気もします。よるべない感じというか、不安定な気持ちがなくなってきたと思います。以前は不安をなくすには自信が必要だと思ってたんですけど、今は考えが変わったんですよ。シンプルに自分が楽しんだり、やりたいことを追求することが、ご機嫌でいるための秘訣だったなって。私ももうちょっと楽しくいてもいいのかなと思うようになりました。

──前のアルバムから3年半の歳月が経っているわけですが、その意味では前作とはだいぶ違う心持ちで制作に臨めたわけですね。

浮:そうですね。自分でも前のアルバムとはだいぶ違うと思います。

──レコーディングは岐阜県大垣市の湖畔にある《水嶺湖ホール》で行われたそうですが、どうしてこの場所を選んだのでしょうか。

浮:エンジニアの東(岳志)さんが教えてくれました。東さんは以前《水嶺湖ホール》でレコーディングしたことがあったみたいで。調べてみたらすごく良さそうだったのでここにしました。

──《水嶺湖ホール》はヤマハの音響研究所が音響設計したホールみたいですね。

浮:そうなんですか。どうりで音がいいはずですね。天井が高くて、ステージの奥の壁が畳めるようになってるんですよ。それで簡易的なドラムブースを作れるようになっていて。よくできてるなと驚きました。

──しかも、宿泊施設もあると。

浮:そうです。コテージがあって、そこに宿泊しながらレコーディングしました。今回は料理上手なメンバーが集まっていたので楽しかった。東さんは初日に大量の豆カレーを作ってくれたし、山内さんは餃子を、藤巻さんはチャーハン作ってくれたり。食卓を囲むことはコミュニケーションの面でもいいことだし、精神的にも体調的にも調子が良かったですね。

──インスタには屋外で音を録っている写真もアップしてましたよね。

浮:1曲だけ、空き地みたいなところで録りました。とんでもない数のヒグラシが同時に鳴いているので、この音を録りたいなと思って。

──それは「まんげつや」?

浮:そうです。

──ヒグラシが鳴く季節ということは、レコーディングをやったのは昨年の夏ですか。

浮:そう、8月の初めぐらいかな。3泊4日で録りました。

──今回のエンジニアの東さんは普段フィールド・レコーディングや演劇、サウンド・インスタレーションもやっていらっしゃる方ですよね。東さんにエンジニアを依頼した理由とは何だったのでしょうか。

浮:まず、屋外で録りたかったんですよ。東さんは屋外での録音の経験も豊富なので、頼めたらいいなと思っていて。そう思っていた矢先、京都のライヴで東さんがPAしてくれることがあって。そのときの音響がすごかったんですよ。この音を一緒に目指せるんだなって思ったら、もう絶対東さんにお願いしようと。

──どうして屋外で録りたかったんですか?

浮:今回は曲ごとに作った場所が全然違うので、曲ごとに違う情景が浮かぶようなアルバムにしたくて。それでわかりやすく屋内と屋外で分けて録ったらいいかなと。

──それで《水嶺湖ホール》で録ったものもあれば、水嶺湖のほとりで録音したものもあるわけですか。「青い川」「静かな函」「まばたき」という3曲は浮さんの自宅で録っていますよね。

浮:この3曲は完全に内向きの曲で、自分の暗めな気持ちと向き合って作ったんですよ。自分の家だと一番自然にこの曲が録れるのかなと思って。

──録音は古川悠木さんがやっていて、その古川さんは「静かな函」でコーラスとピアノもやっています。古川さんとは結構古い付き合いなんですか。

浮:前々から古川さんがやってるバンド(yukifurukawa)の大ファンで、アルバムのお願いをしてから関係が深まった感じですね。

──自宅で録った3曲は浮さんの声がものすごく近くて、すぐ目の前で歌われているような感覚になりました。録っている古川さんとの関係が近いからこういう音が録れたのかなと。

浮:古川さんはすごく接しやすくて、距離が縮まるのも早かったと思います。今回参加してる方々はみなさん信頼を置ける人たちで、自分的には家族ぐらい信頼してます。人として好きだし、その人自身の表現を尊敬しているんです。

──前のアルバムはちょっと安心しきれてないところがあって、それがある種の緊張感を生んでいたと思うんですよ。でも、今回は全体的にリラックスしていて、聞いていると解きほぐされていくような感覚があります。

浮:嬉しいです。『あかるいくらい』というアルバムは雰囲気に一貫性があったと思うんですよ。小さめの部屋で録った感じというか。でも、今回は曲ごとに移動している感覚を入れたいと思っていました。

──移動している感覚?

浮:そうです。今回の曲はすべて書いた場所が違うんですよ。「星霜」は萌々ちゃんが高山で撮った写真集からインスパイアされて作ったし、「朝」は岡山の山中で作りました。「まんげつや」という曲名は石垣島の友達のお店の名前から付けたり、背景になった場所が違うんです。だから、アルバムを聞きながら旅をする感覚になったらいいかなと思って。

──「青い川」というのはどこのこと?

浮:以前住んでいた東村山の川です。小さな川なんですけど、すごくいいところだったんですよ。季節の花が咲いて、奥がナスの畑になっているので、夏になるとナスがめっちゃ川に落ちるんです。川がナスだらけになったり(笑)。

──そういうアルバムに今回、『私』というタイトルを付けたわけじゃないですか。このタイトルを聞いたとき、ちょっと意外な感じがしました。

浮:歌詞を書き始めたころ、主語が“私”の直接的な感情表現のものが多かったんですよ。「私は~」「私が~」っていう曲ばっかりで、それがちょっと恥ずかしくなったんです。そうじゃない曲をこれから作っていくために、今回“私”でアルバムをまとめようと思って。区切りをつけるような感覚があったのが一番の理由です。

──なるほど。

浮:でも、“私”っていろんな人に共通する一人称であって、なんのジャンル分けもない言葉だなと思って。個人的なことも突き詰めていくとみんなに共通することにもなり得るので、その最たるものが“私”なんじゃないかと考えるようになりました。だから今回のCDのブックレットは日記帳みたいになっていて、書き込めるようになってるんです。自分の名前や記録を書いていただいて、それぞれの“私”になってほしいという気持ちがあります。

──「私は~」「私が~」と歌うことが恥ずかしくなってきたと言っていましたが、その感覚をもう少し具体的に話すとどういうことなんでしょうか。

浮:音楽だけじゃなく、絵や写真をはじめ、その人を表現するための手段は身近に沢山あるじゃないですか。私も音楽を通して自分のことを見えるようになってきたんですけど、自己表現と自己顕示の境目がなくなってきてる感じがちょっと怖くなってしまって。

──“自分をどう表現するか”と“自分をこう見てほしい”ということの境目。

浮:そうです。自分の尊敬するアーティストのなかには、作品のなかに“私”をなるべく置かないようにしている人が多いんですよ。“私”を主語にする直接的な感情表現だけやっていくのは違うかなと思って。そういう話を萌々ちゃんにしたとき、すごく納得できること言ってくれたんです。

表:どういう話?

浮:萌々ちゃんは「写真に自分のことをあまり投影させたくない」って言ってたんです。「ミサちゃんは民謡を歌うとき、自分らしさを入れたい?」って聞かれて、「私は入れたくない」と答えたんです。そうしたら「それと同じことだと思う」って言ってくれて、すごく納得しました。

──僕はこのアルバム・タイトルを聞いて真逆のイメージを持っていたんですよ。

浮:そうなんですか。

──以前の浮さんは、一見関連していない言葉を繋ぎ合わせることで、ひとつの歌詞を編み出すという試みをしていましたよね。そういった俳句・短歌的とも言える作詞方法を通し、“私”から言葉を引き剥がそうとしていると思っていたんですよ。だけど、今回は“私”という主体性が今まで以上に意識されているのかなと思って。俳句から私小説的になってきたのかな?と思ったんですよ。

浮:ああ、なるほど。

──そう思ったきっかけが「まばたき」なんです。あの曲をライヴで初めて聞いたとき、ちょっとびっくりしてしまって。「愛していいよ 愛されていいよ」という歌詞もあって、ここまで聞き手にはっきりと言葉を投げかけてくる浮さんは初めてだなと。

浮:実は「まばたき」は古い曲なんです。

──あっ、そうなんだ?

浮:2021年ぐらいに作ったんですけど、確かに『あかるいくらい』に入れようとは思わなかったんですよ。そのころはどうもしっくりこなくて、ライヴでもほとんどやってなかった。なんか恥ずかしくて歌えなかったんです。

──言葉がストレートすぎて?

浮:そうです。多分最初に話した聞き手との信頼関係の話にも繋がると思うんですけど、「ちゃんと聞いてくれる人がここにいるんだ」と思ったら、突然この曲を歌えるようになったんです。

──表さんの写真集から着想を得た「星霜」は表さんとの共作とのことですが、どうやって書いていったのでしょうか。

浮:萌々ちゃんが最初の詩を送ってくれて、私がところどころ言葉を変えたんです。

表:2022年に『星霜』という写真集を出したとき、曲を作ってくれると言ってくれたんですよ。写真集を作りながら考えていたことや、自分の撮った写真を見ながら浮かんできたことを言葉にして、そこにミサちゃんの詞が入って、2人の曲になりました。

──『星霜』って美しい言葉ですね。初めて知りました。

表:古英語で「Winter」と書くんですけど、冬を軸に1年を意味する言葉なんですよ。

──言葉が先にあって、それに曲をつけたってことですよね。そういう作り方って普段あまりやらない?

浮:言葉が先にあって曲をつけることは多いんですけど、一曲まるっと歌詞があって、そこに曲をつけることは確かにあまりないですね。「星霜」は『あかるいくらい』のときにも録ったんですけど、どうも納得できなくて。悩んで入れなかったんですよ。今回やっと完成しました。

──ところで、表さんの目から見て、浮さん自身の人間的な変化を感じるところはありますか。

表:実体のない恐れとか不安がなくなってきて、外への信頼がすごく増している感じがしますね。だからこそ、このアルバムができたと思うんですよ。曲が変わってきた理由もそこにある気がします。

──外への信頼が深まってきたということは、この数年間で浮さんがいかに信頼できる人たちと会ってきたかということでもありますよね。

浮:本当にそうです。この数年間でたくさんの人たちに出会ったし、こんなに私の音楽を聞いてくれる人がいるんだと実感できたんですよね。優しさを与え続けてもらって、ちゃんと安心できたことや、その優しさを循環させていこうというモチベーションが湧いたことで力を出せるようになりました。

──13曲目の「そのもの」にこういう歌詞がありますよね。「私から生まれた 私が見ている 私は 私から生まれた景色そのもの」と、これでもかと“私”という言葉が入っています。この曲はどうやって生まれたのでしょうか。

浮:石垣島では《まんげつや》というお店の家族と遊んでいて、私が東京に帰る前に焚き火を囲んだパーティーをやってくれたんですよ。そのときに見たマーペーっていう山とか陽に照らされた友人たちの姿が本当に美しかったんですね。それまでは「みんなが優しいから私はここにいられるんだ」と思ってたんですけど、それって自分で自分のことを認めていないということでもあるし、受け身で生きてきた自分の弱さの表れでもあると思って。美しい景色を見ることができたり、嬉しい気持ちになれたのは、そこに辿り着くまでの自分の一つ一つの選択が大事だったんじゃないかと思うようになりました。

──その思いが「私が見ている 私は 私から生まれた景色そのもの」という言葉に結実しているわけですね。

浮:そうですね。自分みたいな考え方をしてしまう人にも何か感じてほしくて。自分にとってはちょっと外向きなメッセージでもあります。

──先ほど「『私は~』『私が~』だけじゃない曲をこれから作っていくために、“私”でアルバムをまとめようと思った」という話をしていましたが、「“私”の歌」はもうここに置いていくということなのでしょうか。

浮:“私”の意味を変えていこうということです。「そのもの」で最後に“私”と繰り返しているのは、“私”は私にとってのあなたでもあるし、あなたにとっての私でもある、そう解釈が置き換わると思っていて。

──今回は“私を巡る一枚の物語”なのかもしれないですね。前のアルバムが短編集的だとすれば、今回は一篇の小説のような感じというか。

浮:そうかもしれない。自分としてはある種の一貫性はあると思っています。

<了>

 

Text By Hajime Oishi

Photo By Momoka Omote


『私』

LABEL : Sweet Dream Press
RELEASE DATE : 2026.05.01
各種配信リンク: https://linkco.re/BavqA6QC
CDのご購入はこちらから




浮 オリジナル・サード・アルバム『私』リリース記念公演

2026年7月10日(金)

東京 キリスト品川教会
出演:浮と港(米山ミサ、藤巻鉄郎、服部将典)+ゲスト(イガキアキコ、桜井芳樹、古川悠木)
詳細、およびチケットは以下から
https://www.sweetdreamspress.com/s/stories/buoy-tokyo-2026


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『あかるいくらい』
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