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Fishing The Bests #1 〜Departure〜

29 March 2019 | By Daiki Takaku

これは主に《SoundCloud(以下、サンクラ)》をディグって直感でいいと思ったビートやら何やらをゆるっと紹介しようという連載企画です。なので、筆者の私含め名前も聞いたことのない人や、どこの国の人かもわからないの人の曲だったりも唐突に紹介していきたい所存です。一応、《サンクラ》について書いておくとアカウントを作れば誰でも曲をアップできて、ストリーミングで聴けるよってサイトです。ということもあって、いわゆるプロ以外の方の曲もたくさんあるんです(どこからプロっていうのは曖昧ですが…)。そりゃもう、わんさかあるんです!ワクワクしますね。そう、そんなワクワクを少しでも共有できたら!と思います。ちなみに一時は経営破綻も危ぶまれたっぽいですが近年台頭する若手ラッパーたちの活躍もあってか持ち直したようで、最近話題のビリー・アイリッシュなんかもサンクラ発だったりします。では前置きはこの辺にして第1回、始めます〜。

自由ヶ丘「お前を殺す」

1発目なのでパンチがあるのがいいなーなんて思っていたら見つけました。歌ありです。「社会的に○した後に、物理的に○す」と。いきなり怖…歌詞もそうですが、ブレイクで入るギンギンに歪んだギターソロもその狂気に一役買っています。しかし構成はしっかりとポップス的というのも“根はいい奴”みたいな感じがしていいです。1年前の曲なので現在自由ヶ丘さんが活動しているか勝手ながら心配になったのですが、Twitterで検索したらいらっしゃいまして、サンクラでもシェアしている≪Local Visions≫(レーベル)のUtsuro Sparkの作曲もされている方でした!失礼しました。(原稿を書き上げた矢先、音楽活動終了と言う旨のツイートが…悲しいです)

SUMMAWHERE「arston.」

次はこちら。福岡在住のビートメイカー、SUMMAWHEREさんによるトラックです。こちらは4ヶ月前の曲ですが、サンクラのアーカイブを見ていただければわかるように曲数も多く、おそらく界隈では有名な方です。ビートはバウンシーですが、上物のホーンや声ネタがチルな感じを演出しています。散歩のBGMなんかにしたいですね。アウトロでビート・スイッチするのもおもしろポイント。

bstertheproducer「kawaii.」

これは本当に彷徨っていたら出会いました。「ミンナ!サイコウ!アリガト!カ!カ!カ!カワイイ!」ありがとうございます。ここまで褒められるとお礼が言いたくなりますね。Avril Lavigne「Hollo Kitty」のイントロを大胆にループさせたサンプリングがメインのトラックで、この方はおそらく海外の方?チームか個人かはわかりませんが、フォロワーも多いです。関係性のありそうなリンクを踏んでいったら16歳の女性のインスタグラム・アカウントに辿り着きました。が、詳細は闇の中。誰か教えてください。さておき、褒められるのはサイコウです。

Sid the Lynch「Hype’s Feat.Sleet Mage」

これ、20代半ばくらい=私と同年代の方は結構好きなんじゃないでしょうか。というのも、子供の頃観てたアニメの主題歌っぽいんですよ。だけどギター・サウンドと内省的なリリック、メロディックなフロウはエモ・ラップ的でもあります。つまり、私たち世代のノスタルジーと現代の流行には共通点があるということかもしれません。日本のアニメを観ていてSNSのアイコンにしていたりする海外の若手ラッパーが多いのも無関係ではないはず。インドネシアの方もコメントで「peeepp vibeee bruhhh」とリル・ピープとの類似性を絶叫してますもんね。この辺はこちらの連載とは別で掘り下げていきたいところです。またゲストのSleet Mageのフロウも個人的にはかなり好みです。既にご存知の方も多いと思うのですが、この曲で興味を持った方は是非ご自身で掘ってみてください。おすすめです。

CE$「NIGHT AFTER NIGHT #2」

最後はこちら。MIXです。すいません。C.O.S.A.「1AM in Asahikawa」の「このCESのMIXが終わる頃、あいつの着信に折り返そうと思う」というラインに出てくるCESとは彼のこと(表記はCE$が正確かも)。今回紹介するものはタグにgrimeやdubstepがついている通りBPMは速めです(≪サンクラ≫もタグ付けができます!)。夜に聴いたりするとクラブに行きたくなりますね。MIXということで長めですのでお時間あるときに是非。我ながら選出の基準がゆるゆるですが今回はこの辺で。次回は少しコンセプトを絞ってみようかと思います。では皆さんも、エンジョイ!サウンドクラウド・ライフ! (高久大輝)

Text By Daiki Takaku

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