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永遠に続くと思ったあの日々が蘇る一夜〜映画『きみの鳥はうたえる』Blu-ray&DVD発売記念パーティー × EBISU BATICA 8周年記念興行イベントレポート

08 May 2019 | By Daiki Takaku

4月25日木曜日に恵比寿《BATICA》で行われた、映画『きみの鳥はうたえる』Blu-ray&DVD発売記念パーティー × EBISU BATICA 8周年記念興行。映画のワンシーンを再現するようなアクトもありつつ、イベントそのものが映画を象徴するかのようだった一夜。TURNではその模様を映画の出演者でもあるHi’Spec、OMSBのライブを中心に写真とレポートでお届けしたい。(文/高久大輝 写真/服部健太郎)

永遠に続けばいい。そう願っていた夏の日を覚えている。雨の予報を裏切るように晴れた昼間の気温は僅かにシャツを汗ばませ、夏の背中が見え始めた4月の終わり。今年8周年を迎えるここ恵比寿《BATICA》には徐々に人が集まり始めていた。まずもって映画がBlu-ray&DVDになるからリリース・パーティーをやる、なんてこと自体が珍しい。しかしお互いに繋がりのある多数のアクトが入り乱れたこの夜は、映画の内容とも紐付き、すごく自然だったように思う。

まずはこの映画の監督である三宅唱と音楽を担当しDJ役で出演するHi’SpecとMC役でライブをするOMSBがステージに上がりゆるりとした挨拶を述べる。この段階で会場は既に幸福な空気で満たされ、本作で毎日映画コンクールの音楽賞を受賞したHi’Specのビートライブがスタートする頃には平日の夜ながらフロアは満員に。ライブは劇中で使用される楽曲をメインに展開され、そのビートに合わせて身体を揺らし、首を振っているときの感覚は『きみの鳥はうたえる』を観ているときのそれと似ていて、遊びと仕事、昼間と夜、地方と都会、人と人、様々な境界線が溶けていく。それにアルコールの匂いとタバコの煙が混じり合い、そこに打ちつけられるビートの雨を浴びながら、会場のボルテージはグングンと勢いを増していく。

その熱気はマイクを握るOMSBがステージに現れたときピークに達し、「仕上がってますね!」と嬉しそうに話しながら、コール&レスポンスでさらに観客との一体感を高めてゆく。そして《BATICA》のフロアに次々と叩きつけられるブーンバップ・サウンド。セカンド・アルバム『Think Good』から約4年が経過していても、決してその研ぎ澄まされたラップ・スキルが錆びついていないことを証明するように(それ故に新作を期待してしまうが。というか出すでしょ!と言いたい)見事に観客をロックしていく。ラストは苛立ちや怒り、嫉妬にさえ、“今より良くなりたい”という想いが根本にあるのだと伝える「Think Good」を引き続きDJを務めているHi’Specがスピン。この曲が劇中で歌われることの必然を感じつつも、「動画でも生でも関係ねえ!」と叫んでみせるOMSBに会場全体が笑顔で応えた瞬間はこの夜のハイライトだった。余談だが、ライブ後に知人から“「Think Good」を演っているとき後ろで全部歌っていた人がいて、振り向くと三宅監督だった”という話を聞き、このチームの素晴らしさに改めてグッときてしまった。

誰にでも、忘れられない夏があるのだと思うし、まだそれを知らないあなたにもいつかそんな夏がくるのだと思う。それは永遠に続かないけれど、確かにそれがあったことを思い出す夜があって、これからもそんな夜がある。会場を出て昼の暑さを冷ますように降る霧雨を浴びながらこのイベントを振り返り、そんなことを考えていた。ちなみに、今回発売されるBlu-ray特別版には映画に収まり切らなかったクラブシーン中心の未公開映像が特典として収録される。映画館で鑑賞済みの方も、もちろんそうでない方も必見であるのと同時に、この日のアクトが描いたムードがギュッと凝縮された内容となっているので、マストでチェックして欲しい。

Text By Daiki Takaku


『きみの鳥はうたえる』

2019年5月10日発売

Blu-ray特別版5,200円+税
■Blu-ray特別版商品リンク

DVD3,800円+税
■DVD商品リンク

©HAKODATE CINEMA IRIS

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