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TURN on The Mixlist #3
今のニューヨークを映すスケート・キッチン

01 July 2020 | By TURN's Editors

ポッドキャストと音楽を組み合わせたプレイリスト・プログラム《TURN on The Mixlist》の第3回は、映画『スケート・キッチン』についてのトークを配信!

TURNスタッフの高久大輝が「映画をテーマにしたトークをやりましょう」と言った一言から始まり、同じくスタッフの加藤孔紀と作品を選ぶところから企画がスタート。観たかったけど見逃していた作品って何かある?そんなことを話しながら真っ先に挙がったのが、現在のニューヨークで活動する女性のスケート・クルーにフォーカスした映画『スケート・キッチン』。この作品が挙がった理由の1つに、スケートカルチャーにフォーカスした作品の日本公開が続いているということがありました。2019年に『スケート・キッチン』が公開され、そして今年2020年9月には映画『mid90s ミッドナインティーズ』が公開されることが決定しています(アメリカでは両作とも2018年に公開)。スケート・カルチャーへの関心の高まりも感じながら、作品内で流れる音楽にも注目してトークを収録。サウンドトラックから2人がピックアップした楽曲のレビューも掲載しています。ポッドキャストトークと合わせてお楽しみください。

※Spotifyの仕様の都合上、スマホ版アプリを使用のプレミアム会員のみトークと音楽を組み合わせたミックスリストとしてプログラムをご視聴いただけます。また、ポッドキャストサービス“Anchor”等でトークのみの配信を行っています。PCからご覧の方やSpotifyプレミアム会員以外の方はAnchorよりご視聴ください。

ポッドキャストと音楽を組み合わせたプレイリスト・プログラム
《TURN on The Mixlist》がスタート!!

Spotifyでの試聴はこちらから


Khalid – 「Young Dumb & Broke」

R&Bシーンの新星、カリードによるファースト・アルバム『American Teen』(2017年)からの1曲。トラックはロードやテイラー・スウィフトとも共作しグラミーも受賞した売れっ子、ジョエル・リトルのプロデュースによるものでシンプルにカリードの繊細かつ芯のある歌声を引き立たせて、リリックはティーンエイジャーの代弁として受け取ることのできるこのアルバムの中でも、本曲はとりわけ若さによる勢いとなげやりな感覚が表現されており、「若くてバカで金もなくても、愛はあるんだぜ」なんて言える向こう見ずな青春の1ページを見事に切り取ってみせている。劇中で挿入される危なっかしく笑い合うシーンと重なり合い、ひとつのハイライトを生み出しているだろう。(高久大輝)


Clairo – 「Heaven」

ベッドルームで、小さな町の中で、スマホの画面を見つめながら感じる閉塞感。映画『スケート・キッチン』の主人公カミーユが感じていたこの感情をクレイロも知っていたのかもしれない。クレイロは映画のために描き下ろしたこの曲で自分と他人、人間がそれぞれに抱える孤独を理解しようと歩み寄る気持ちを歌う。この曲を聴いていると、地元ロングアイランドのベッドルームで孤独にインスタグラム上のスケート動画を見つめるカミーユと、ベッドルームから弾き語りの動画を投稿していたクレイロが繋がっていくような気がしてしまう。自室での孤独、インターネットを飛び出して現実の世界へとアクセスするまでの物語、クレイロとカミーユの姿が音楽と映画の境界線を越えて重なっていく。(加藤孔紀)

Text By TURN's Editors


スケート・キッチン

発売元・販売元 : ポニーキャニオン
価格:DVD¥3,800+税
©2017 Skate Girl Film LLC.

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