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Royal Blood: How Did Get So Dark?

2017 / Warner Bros. / Warner Music Japan
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28 June 2017 | By Hiroko Aizawa

 イギリスはブライトン出身の2人組。デビュー当時は、ベース/ヴォーカルとドラムのみ、という珍しい且つ超シンプルな編成ながら、轟音と攻めのサウンドで注目を集めた。それと同時に、今時こんな硬派なラウド系バンド、いくら若手とは言え、ラウド・ロック隆盛時代のリスナーしか聴かないんじゃ? という冷めた見方も多くあったと思う。もちろん彼らの強みは、2人だけでヘヴィーなサウンドを出せる、というところではあるが、今作は、よりヴォーカルに焦点が当てられ、展開の多い曲が増えた。その分、前作に比べると勢いが減り、落ち着いた印象にはなっている。逆に言えば、前作は、多少粗があっても勢いでねじ伏せられた部分が大いにあったが、今作ではそういった粗が誤魔化しきれていないところも正直あると感じた。だが、決してそれはマイナス・ポイントではないと思う。もはや、彼らは単なるラウド系バンドではなくなったからだ。この作品は、彼らの技巧と勢いに、ヴォーカルの表現力や曲のヴァリエーションが加わったことによって、トータル35分という短い時間の中で、たった2つの楽器による攻撃的な音と声で感情の機微を表現することの両立を可能にし、大胆さと繊細さを兼ね備えたバンドへの第一歩となった。(相澤宏子)

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