BEST TRACKS OF THE MONTH : 23 January 2019

Various Artists

BEST OF 2018〜Selected By TURN Writers

By Shino Okamura / Daichi Yamamoto / Nami Igusa / Koki Kato / Daiki Takaku

BEST TRACKS OF THE MONTH : 23 January 2019

Various Artists

BEST OF 2018〜Selected By TURN Writers

By Shino Okamura / Daichi Yamamoto / Nami Igusa / Koki Kato / Daiki Takaku

BEST OF 2018〜TURNライター陣が選ぶ「2018年のベスト」

たった1ヶ月でも次々と新たな情報、リリースが目の前を通過してしまうほどスピード・アップに加速がついている現代、そこで2019年も最初の一ヶ月が経過しそうな今、改めて2018年を振り返ってみる。というわけで、TURNライター陣、スタッフによる「2018年のベスト」をお届け! どんな風に今のポップ・ミュージックと接し、向き合っていたのか、多様な視点が見えてくるだろう。

井草七海

5 Best Albums of 2018
1. Kali Uchis『Isolation』(A Rinse / Virgin EMI Records)
2. Mitski 『Be the Cowboy』(Dead Oceans)
3. ROTH BART BARON『HEX』(felicy)
4. D.A.N.『Sonatine』(SSWB / BAYON PRODUCTION)
5. 88rising『Head in the Clouds』(88rising Records / 12Tone Music, LLC)

Song Of The Year
cero「Poly Life Multi Soul」(カクバリズム)

奇しくも個人のベスト5はすべてアジア系かラテン系で自分でも驚いた。白人ロックの斜陽を嘆くのにも、チルでスムースなブラッミュージック同士の微妙な差異に点数を付けるのにも、正直少し疲れていたのかもしれない。そういう意味でも、個人的ベスト・ソングはcero。賛否はともかく、ラテンをはじめ多様なビートに今このタイミングでフォーカスした嗅覚は、私自身のそんな興味関心の変化にも絶妙にシンクロ。と言いつつ、選んだ曲はハウス・チューンなのだが。文字通り死ぬほど暑かったこの夏、バンド主催イベント《Traffic》のラストに汗まみれトランス状態で踊り狂った思い出の1曲、ということで。

尾野泰幸

5 Best Albums of 2018
1. THE 1975 『A Brief Inquiry Into Online Relationships』 (「Dirty Hit / Polydor」)
2. Shame 『Songs of Praise』(Dead Oceans)
3. Idles 『Joy as an Act of Resistance.』(Partisan / Hostess)
4. Hop Along 『Bark Your Head Off, Dog』(Saddle Creek)
5. Soccer Mommy 『Clean』(Fat Possum)

Song Of The Year
THE 1975 「LOVE IT IF WE MADE IT」

サドル・クリークや、マタドールといったレーベルを中心に、女性が歌い、音を主導するインディー・ロックに昨年以上に夢中になった1年。加え、イギリスでのシェイムやアイドルズといったパンク勢の躍進に胸躍り、本年を締めくくるにふさわしいスケール感と野心を持った大作を届けたTHE 1975には完全にヤラれた。  一年のベスト・アクトはフジロックで、多幸感に満ちたステージングをみせてくれたヴァンパイア・ウィークエンド。来年こそは、彼らの新作に大大大期待 !!!

加藤孔紀

5 Best Albums of 2018
1. Janelle Monae『Dirty Computer』(Atlantic / Bad boy /Wondaland / Warner Music Japan)
2. INO hidefumi『SONG ALBUM』(INNOCENT RECORDS)
3. serpentwithfeet『soil』(Secretly Canadian / Hostess)
4. Khruanbin『Con Todo El Mundo』(Night Time Stories)
5. Stephen Malkmus and the Jicks『Sparkle Hard』(Matador)

Song Of The Year
Mac Miller「Come Back to Earth」

エルメート・パスコアールの来日公演が今年のベストライブであり指針でした。自由に直向きに音楽をする喜びが伝わってきたことに感動。ベストはそういうエネルギーを感じた作品を選出しました。ジャネル・モネイは前作までと異なりスタンスや音楽が変化、様々な事に向き合ったのだろう、より自由な表現に結実していて素晴らしかった。新旧問わずアーティストそれぞれの個性がありのまま、純度高く届いている気がした一年でした。

高久大輝

5 Best Albums of 2018
1. Juice WRLD 『Goodbye & Good Riddance』(Grade A / Interscope)
2. KID FRESINO『ài qíng』(Dogear Records/AWDR/LR2)
3. Joey Purp『Quarterthing』(Self-released)
4. Various Artists『Black Panther The Album』(Top Dwag / Aftermath / Interscope)
5. SOB × RBE『GANGIN』(EMPIRE)

Song Of The Year
5lack「進針」

悲しいニュースの多い1年でした。ですが、同時にたくさんの音楽が絶望を彩るように鳴っていました。中でもケンドリック・ラマー、チャンス・ザ・ラッパーの来日は自分にとってはすごく大きく、加えてそのステージは期待や想像を遥かに超えるものでした。

憂鬱な気持ちになってばかりの日々ですが、人々がバラバラで、でもどこか繋がっているような、そんな希望が目の前で輝いていたことを忘れずにいたいと思います。

岡村詩野

5 Best Reissues of 2018
1. Stephen Whynott『From Philly To Tablas』(P-Vine)
2. David Axelrod『Earth Rot』(Now Again)
3. Dave Lewis『From Time To Time』(Bigpink / Vivid Sound)
4. The 9th Creation『Bubble Gum』(Past Due)
5. セキトオ・シゲオ『スペシャル・サウンド・セレクション – ザ・ワード -』(日本コロムビア)

リイシューされたことに意味のある作品を5枚選びました。マッドリブらにサンプリング・ソースとしても珍重されてきたデヴィッド・アクセルロッドやナインス・クリエイション、マック・デマルコが引用したセキトオ・シゲオなど、年月の経過と共にネタとして認識されるようになったけれど、実は非常に作品性の高い1枚に改めて向き合うことの意味を考える昨今です。そうした中では、スティーヴン・ホワイノットの1977年のファーストは、作家性の重要性……わけてもシンガー・ソングライターの可能性を今考えるにあたり大きなヒントを与えてくれそうなアルバムだと思っています。今年もたくさんのリイシュー作品に“気づき”をもらえますように。

山本大地

5 Best Albums of 2018
1. Kacey Musgraves 『Golden Hour』(MCA Nashville / Universal)
2. Mitski 『Be The Cowboy』(Dead Oceans / Hostess)
3. Janelle Monae 『Dirty Computer』(Atlantic / Bad boy /Wondaland / Warner Music Japan)
4. Sons of Kemet 『Your Queen is Reptile』(Impulse!/Universal)
5. Travis Scott 『ASTROWORLD』(Cactus Jack / Epic / Grand Hustle / Sony)

Song Of The Year
Ariana Grande 「thank u, next」

2017年、18年と、より自分のリスニング体験における興奮や感動に素直になろう、それを原稿にも反映しようとした。心が折れそうになることが日々ある中では、ケイシー、アリのように、希望を捨てずに明日へ踏み出せるよう、愛することやその経験を前向きに表現する作品に特に勇気付けられた。

ただシーンを眺めてみれば、そうした自分が夢中になっていた1., 3.やロビンなどの、優れたポップ・アルバムたちは「オルタナティブ・ポップ」的ポジションに収まっていたり、一方でラップ音楽の勢いも陰りが見えているように思えたし、兎に角目の前は混沌としている。慌てずゆっくりと向き合い、自分の軸を守っていきたい。ここまでの上位には入らなかったが、一番夢中になって聴くことが多かったのは韓国で生まれる音楽たちだった。


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